真理は単純にして平凡である。

心に残った一文を書き留めていきます。すこしずつ、ひとつずつ、ささやかに。

「スターウォーズ エピソード8」その1

みなさん、こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。

スターウォーズ エピソード8」、よかったですねえ。

 

これ、実はすごく奥が深い物語何なんですよ。

劇場公開も終わりましたので、しばらくこのお話をします。

私はこう観ましたよ、ということであって、

これが正解というものではありません、もちろん。

では、今日のスターウォーズ EP8

****

主人公のレイとレン、前シリーズのルークとダースベイダーのように、

はっきり光と闇に別れていません。

光のサイドにいるレイもなんども闇に引き込まれそうになるし、

闇にいるレンもまだ闇になり切れていない。

二人とも光と闇の間を揺れ動く。

レイはルークのもとで修行中に、なんどもダークサイドの入り口に引き込まれます。

どういう時に引き込まれるかというと、自分の過去に引っ張られるときです。

レイは自分の両親を知りません。

その過去を知りたいと思うと闇に向かっていってしまうのです。

レンもその弱点を知っていて、いつも彼女の両親のことを持ち出して彼女を闇に誘います。

レンも父親に愛されていなかったという思い込み、

師匠であるルークに裏切られたという思い込みを振り切ることができずに、

闇になり切れずにいます。

つまり、過去にヒモ付けられた現在にいると、闇に引っ張られるということ。


でもそのヒモ付けられた過去は、自分の勝手な思い込みにすぎません。

そのシーンがレイが闇の入り口から中に転落して、そこで見た光景です。

そこにいるのは延々と続く自分の姿。

両親が近づいてきたと思って顔を観たら、それは自分の顔。

過去は自分が作ったものにすぎない、っていうメッセージです。

これ、見事に「新・神話の法則」のままです。

 

(「新・神話の法則」はそのうちに)

観ていて、こんなにわかりやすく出てくんだぁって感動したくらいです。

***

今日もお疲れさまでした。

良い夢を。

晩安。

明天再会。

このカレー、気に入った。

「この間、アベさんと一緒に、駅の向こうに新しくできたカレー屋さんに行ったんですけど、行ったことありますか?」

 

「いいえ、ありません。それはどこですか」

 

「プネウマカレーっていう小さな店です」

 

「知らないなぁ、どこにできたの?」

 

「あの、早稲田通りを大学の方に行って、右側の、コットンクラブの手前の路地を右に入ったところです」

 

「なんだ、私が通っていた鍼灸学校の手前じゃないの。

で、美味しいの?」

 

「うーん、なんか、フツーなんですよ」

 

「なにフツーって。フツーのカレーってどういうの」

 

「うわあ、なんて言うんだろう。チキンカレー単品だけなんですけど、

 

もうちょっとなんかあっても良さそうなんですよ。

 

フツー、です」

 

「もしかしたら、あなたにとってのカレーとは、家庭で作るハウスバーモントカレーのようなものであって、それ以外のインドカレーとか欧風カレーとか、洋食屋カレーとか、蕎麦屋のカレーとか、を食べたことないんじゃないの?」

 

「いやいや、そんなことないんですけどね、なんかなー」

 

って要領を得ないので、プネウマカレーを食べに行ってきました。

 

これは、全然フツーじゃないです。

 

見事なチキンカレー。

 

しかも普通盛りが550円。

 

このレベルのカレーを1000円近い金額で出す店がたくさんあるのに、

 

この値段。

 

40代くらいのおにーさんが一人で切り盛りしています。

 

エプロンには「伊吹アンチョビ」って書いてある。

 

伊吹アンチョビがこのカレーの秘訣らしい。

 

なるほど。

 

インド風のカレーを作って見るとわかるのですが、

 

玉ねぎとチキンとスパイス、それにトマトなりスープなりを加えて作ると、

 

「何か一味」足りないんですよ。

 

ヨーグルトとか塩とか、醤油とか加えて見るんだけど、「旨味」が足りない。

 

でも、一味足りないままのカレーを出している店はたくさんあります。

 

新宿御苑前の店とか、神保町の古いビルの店とか、昔三越前の蔦の絡まる二階建てで営業していた店とか。

 

一味足りないままでも成り立つのは、「辛さ」を出すからです。

 

辛いと一味足りないのに気がつかれないで済むんですよ。

 

辛さゼロで食べて見ると何か味が足りないのがよくわかる。

 

あるいは、辛さの代わりに油をたくさん使って、油まみれにする。

 

このプネウマカレーはそうではなく、正面から「足りない一味」にチャレンジした。

 

その答えが、伊吹アンチョビなんだと思います。

 

プネウマカレー、辛くないです。でもちゃんと旨味がある。

 

ここにたどり着くまで、相当試行錯誤したはずです。

 

だって、カレーにアンチョビと言う回答は、他にはないですから。

 

そして、もう一つ、素晴らしいのは、後味がいいこと。

 

カレーの良し悪しは、店を出て30メートル歩いた後にわかります。

 

カレー店のカレーのほぼ90%は、食べた後に自分のエネルギーが落ちています。

 

例えば、胃がもたれるとか、胸焼けするとか、体が重いとか。

 

でもこのプネウマカレー、後味スッキリです。

 

体が軽い。

 

これなら毎日食べても大丈夫。

 

久しぶりにいい店を発見しました。

 

でも、今の所、いつもガラガラです。

 

いつまで持つかが心配ですが、多分なんとか持ちこたえるでしょう。

 

このクォリティでこのプライス。

 

よく頑張りました。

 

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中吊り広告の逆襲

中吊り広告は雑誌に限る、と書いた翌日に、

 

逆襲にあいました。

 

資生堂のこの中吊り広告です。

 

いやぁ、これはすごい。

 

クリエイティブとはこういうことです。

 

才能がスパークした迫力が車内を圧倒している。

 

女優とカメラマンとヘアメイクが、その力量を一点に集中したこのフォト。

 

これしかないバランスで配列したアートディレクター。

 

見事な立体感を表現している印刷技術。

 

そして何より、宮沢りえさんの表現。

 

この広告に耐えうる女優は、宮沢りえさんの他に、ほんの数人候補になったであろうが、この出来映え見ると、この広告には宮沢りえさん以外いない。

 

すぐれたクリエイティブとはそういうもの。

 

有無を言わせない。

 

広告業界はほとんど死に体だが、これを見るとまだまだ捨てたもんじゃないって思います。

 

他の中吊り広告は、制作費10万円以下なんじゃないの? ってくらい、ひどい。

 

こういう、人をなめてるとしか思えない中吊りばかりでは気持ちが全然上がらない。

 

でも、ちゃんと考えて、ちゃんとお金をかけて、本気で伝えようとしたものにはココロが動く。

 

広告業界の方々、色々辛いでしょうが、

 

踏ん張りどころです。

 

明日を信じましょう。

 

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電車は雑誌の中吊りに限る

地下鉄銀座線に久しぶりに乗りました。

 

銀座線の何がいいかっていうと、中吊り広告。

 

電車の中は、雑誌の広告で溢れていなければならない。

 

つくづくそう思いました。

 

今は、電車の中ではみーんな俯いてスマホを見ています。

 

だったら中吊り広告にお金出すよりも、ネットの広告に出すよ、

 

ってなるのも当然です。

 

でも、やっぱり電車の中は雑誌の広告で溢れていなければならない。

 

特に「ナンバー」の中吊りが最高です。

 

「写真誌」なので、フォトが命。

 

中吊りに使っているショットはいつもベストオブベスト。

 

かつてJリーグがメジャーだったころ、

 

ナンバーの中吊りには見事なショットが目白押しでした。

 

「あ、これいいな」

 

と思って本誌を買うとそのショットはどこにもない。

 

編集部が何千枚のショットの中から抜きだした一枚が、

 

電車の中に展示されているということです。

 

スポーツのフォトはこうじゃなきゃいけません。

 

 

二月ほど前、丸ノ内線に乗っていたら、

 

向かいに腰掛けている男性に見覚えがある。

 

ダークなスーツに黒いカバンの60代前半と思われる、

 

地味な男性。

 

じっと見ていたらわかりました。

 

菅直人元総理でした。

 

しきりに顔を隠そうとしていましたが、

 

私以外、誰も気がついていません。

 

そりゃそうです、だってみんなスマホばっかり見てるんですから。

 

菅さん、国会議事堂前で降りて行きました。

 

 

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騎士団長殺し、読みましたよ。

世の中の熱が醒めた頃になったので、

村上春樹センセの「騎士団長殺し」読みました。

 

これだけの長編を一気に読ませるのは

いつもながらすごい技です。

 

帯に「旋回する物語」って書いてあるので、

この物語の中で話が旋回していくのかと思ったら、

違いました。

 

1Q84」「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」

「ダンスダンスダンス」「羊をめぐる冒険

と同じ構造を持ったストーリーということでした。

 

ほんと、その通り。

 

広告業界の言葉を使えば、「羊をめぐる冒険」の時に作った

クリエイティブのフレーム(表現をする全体となる枠組み)を

そのまま使って、内容の違う物語を次々に生み出して、

しかもそれが全部ベストセラーになっている。

 

そういうことです。

 

同じフレームでこれだけの物語を作り出す、

というのは並大抵のことではありません。

 

ということは、村上春樹さんが作ったフレームが、

いかに人々の深層に潜んでいるものを引き出しているか、

ということ。

人々が持っている普遍的な「神話」と同じチカラを持っている。

そういうことだと思います。

 

でも、全部読んでしまった後の好き嫌いで言えば、

私は「1Q84」の方が好きですけどね。

青豆さんとタマルのハードボイルドなところがいいんですよ。

 

さて、「騎士団長殺し」、

タイトルデザインも秀逸で「殺」だけがちょっと転んでる。

「殺し」という殺伐な言葉を和らげているようです。

立憲民主党のロゴの民の字が飛び出しているのと似てますね)

 

で、この物語で一番すごいなと惚れ惚れしたのは、

主人公が「免色渉(めんしきわたる)」氏の肖像画を描いていくシーン。

 

(免色渉、こういう変な名前は村上春樹さんの作品にはよく登場しますが、

今回のは、「色彩を持たない多崎つくる」から来てますね)

 

今までとは次元の異なる絵、天才のみがなしうるその技が降りてくる、

そのシーンをこれだけ神ががって書ける人は、村上春樹さんしかいないでしょう。

 

そうだよ、そうであろうよ、って思いながら、そのシーンを読んでました。

 

と、もう一つ、この作者の力量を示すのは、

これだけ長いお話なのに、

主人公の名前が出てこないこと。

これ、かなり難しいですよ。

 

途中で名前が不明なことに気がついて、いつ出てくるのかなぁ、

て思いながら、最後まで出てきませんでした。

 

そして、今までのお話からちょっと進んでいるのは

イデア」の登場。

 

文中で「イデアとスピリットは違う」って主人公に言わせていますが、

イデア」は今までの作品の中には登場していません。

 

この「イデア」という存在、かなりヒントになりました。

この概念は使えるかもしれない。

そう思っています。

 

「なぜなら私には信じる力が具わっているからだ。どのような狭くて暗い場所に入れられても、どのように荒ぶる曠野に身を置かれても、どこかに私を導いてくれるものがいる」

 

そうですね。

私もそう思います。

 

 

 

 

大神神社に行ってきました

日本最古の神社の一つ、

 

奈良県の大神(おおみわ)神社に参拝しに行ってきました。

 

ずっと前からこの神社が気になっていて行こうと思っていたんです。

 

なので、このためだけに一泊して行きました。

 

「このためだけ」というのが重要です。

 

「ついでに」ではダメなんですね。

 

なんで大神神社かというと理由は二つ。

 

一つは、最速で願いが叶う神社の一つであること。

 

もう一つは医薬の神様、病気平癒の神様であること。

 

なので、ご縁のあった方々のさらなる健康と幸せを祈願してきました。

 

ご祭神は

 

大物主大神(おおものぬしのおおかみ)、

 

大己貴命(おおなむじのみこと)、

 

少彦名命(すくなひこなのみこと)

 

の三柱です。

 

出雲系の神様ですね。

 

ということは、ここを先に治めていた出雲系の人々が、

 

「神武東征」の時に伊勢系の人々に追われたということです。

 

その怨念を鎮めるためのものか、

 

あるいはもともと出雲系の人々が信仰していた聖地か、

 

ですが、気の状態から見ると後者でしょう。

 

いやぁ、よかったですねぇ。

 

ちょっと動画を撮って見ました。

 

鳥居から先でカメラを回すなんてことはしていませんので、

 

大神神社の「画像」は一切出てきません。

 

鳥居の手前でどうでもいいことを喋っているだけです。

 


omiwa shrine

 

この後の「三輪そうめん」も美味しかったですよ。

 

これです。

 

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神社のそばにある綺麗な外観の店ではなく、

 

駅前の鄙びた商店街の一角にある、古〜い佇まいのお寿司やさんにしました。

 

甘めのツユですが、さっぱりした味わい。

 

わざわざ行く価値あり、です。

 

 

グリーン車に乗ってみた

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東海道新幹線「のぞみ」のグリーン車に乗ってみました。

 

実は今までグリーン車に乗ったことはありません。

 

成田ー北京間のフライトでビジネスクラスを使ったことはありますが。

 

いやぁ、グリーン車いいです。

 

新幹線は省エネのために普通車では換気をしていないんですね。

 

だから酸素濃度が低い。

 

でもグリーン車だけはちゃんと換気してる。

 

だから、空気の鮮度が違います。

 

(以上の情報は『丁先生、漢方って、おもしろいです』 丁宗鐡・南伸坊 朝日新聞出版)

 

ただし、今回グリーン車に足を踏み入れた瞬間に、

 

「乗り物」独特の饐えたような匂いがしましたが。

 

でも道中はそんな匂いは一切しません。

 

乗ったときは夏休みの名残があって、家族づれで混雑していましたから、

 

普通車に乗っていたら、ガヤガヤと車内が乱れていたはずです。

 

グリーン車はそんなことはありません。

 

静かに、落ち着いて過ごせます。

 

照明も電光色で暗めですし。

 

あー、これはもう普通車には戻れないかもしれません。