真理は単純にして平凡である。

心に残った一文を書き留めていきます。すこしずつ、ひとつずつ、ささやかに。

見えざるものを見て

治療するの人 体を見て気を感じ、気を感じて心を知り、心を知りて人間の生くる動きを感じ、その生きていることの現はれとして、体のこと 心のこと感ずるを得る也。斯くしてのみ姿勢を見て裡の平衡感覚のはたらきを知り、一言の不平に百千の抑制されている感情を感じ、一の圧痛にその生理的状況の変を知ると得る也。

指一本見ても、その人間を見るを得るは是治療のこと為し得るの人也。治療するの人 それ故見得るものを見て 見えざるものを見る也。見得るものを見て、見得るもののみ見ているは治療のこと為し得ざる也。

 

「治療の書」 野口晴哉 全生社 19ページ、20ページ

 

頂きははるか彼方にある。

その思いを新たにした、師走の寒い朝でした。