真理は単純にして平凡である。

心に残った一文を書き留めていきます。すこしずつ、ひとつずつ、ささやかに。

科学的とは

私たちの社会では(中略)、計測可能、数値化可能な現象だけを扱う自己抑制のことを、「科学的」と呼ぶことが習慣化している。

だが、先端科学の研究者たちは、手持ちの計測機器や既知のスキームでは考量不可能の現象に惹きつけられ、その現象の背後にどのような隠された法則性があるのかを発見しようとする。科学史が教える限り、「科学的」というのはこのような前のめりの態度を言うのであり、今ある計測方法で考量できないものは「存在しない」と決めつける退嬰的態度のことはむしろ「科学主義的」と呼ぶべきだろう。

 

「修業論」 内田樹 光文社新書 93ページ

 

毎度の内田樹先生の著作から。

いいこと言うなぁ、ほんと。

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