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真理は単純にして平凡である。

心に残った一文を書き留めていきます。すこしずつ、ひとつずつ、ささやかに。

仰げば尊し1

あなたには「師匠」がいますか?

 

幸いにも、私には数人の「師匠」がいます。

 

「師匠」を見つける才能は少しあるのかもしれません。

 

世の中には、師匠を持たない人、師匠との出会いがなかった人がたくさんいます。

 

もちろん、それが不幸とか、ダメだとかいうことではありませんが、そもそも師匠に出会うということは、「あぁ、師匠に出会えて本当によかった」と後から思うことですから、師匠との出会いがない人は、その「あぁ、よかった」という体験をすることができません。

 

とっても残念だと思います。

 

ま、それは置いといて、まず私にとって初めての「師匠」、そして今でも最高の「師匠」、堀江忠男先生のお話をします。

 

堀江先生の肩書きから紹介しますね。

早稲田大学政治経済学部教授、経済学博士。そして我が早稲田大学ア式蹴球部のOBであり、監督であり、部長。

1936年、ベルリンオリンピックサッカー日本代表として参加し、優勝候補スウェーデンを破った「ベルリンの奇跡」の一員。

大学卒業して朝日新聞に入社したのですが、12年後、母校に戻りマルクス経済学の批判的再検討を行いました。

いわゆるマル経ですが、立場は「マルクスは天才だが、資本論は論理的に破綻している間違いだらけの書物だ、だからそれを国是とする社会主義国がうまくいくはずがない、やがて崩壊する」、でした。

マルクス経済学が猖獗を極めていた1950年代、60年代に「資本論は間違いだ」って堂々と論陣を張っていたのですから、左右両方の「御用学者」から攻撃され続けていました。

 

でもグランドでの闘志と同じで、いつも胸を張り、背筋を伸ばし、颯爽としていました。

 

文字通り、「文武両道」を極めた先生でした。

 

本のなかでそういう人の話を読んだことは何度もあるのですが、そんな人が本当にいることを初めて知ったのが、東伏見のグラウンドでした。

1977年、3月のことです。

 

 

 

 

 

 

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